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村田製作所の業績について調べてみた

村田製作所の事業

村田製作所は電子部品の製造・販売を主な事業として営んでいます。同社の事業セグメントは、製品の性質に基づいて区分されていて、「コンポーネント」「モジュール」の2つの事業セグメント、そして「その他」に分類されています。「コンポーネント」はコンデンサや圧電製品などの電子部品、「モジュール」は通信モジュールや電源などのように複数の電子部品を組み合わせた製品となっています。

各事業が売上に占める割合を以下の図に示します。

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村田製作所の有価証券報告書より


売上のうち約95%が電子部品の製造販売によるものとなっています。「コンポーネント」の売上がもっとも多く61.6%、ついで「モジュール」が33.9%となっています。


各事業の内容を村田製作所の有価証券報告書より以下の表にまとめました。

セグメント 主要品目・事業内容
コンポーネント コンデンサ(積層セラミックコンデンサなど)、圧電製品(表面波フィルタ、発振子、圧電センサ、セラミックフィルタなど)、その他コンポーネント(コイル、EMI除去フィルタ、コネクタ、センサ、サーミスタなど)
モジュール 通信モジュール(近距離無線通信モジュール、通信機器用モジュール、多層モジュール、多層デバイスなど)、電源他モジュール(電源など)
その他 従業員の福利厚生、人材派遣、教育訓練、不動産の賃貸借及び管理、施設保守・清掃、ソフトウェアの販売、電子部品分析受託サービスの提供

村田製作所の業績の推移

売上高と営業利益の推移

以下のグラフに売上高の推移と営業利益率の推移を示します。

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村田製作所の有価証券報告書より


売上高は2007年から2012年までは横ばいで推移した後、2013年から2016年にかけて大幅に増加し、2016年の売上は2007年の2倍程度になっています。営業利益率は2009年に落ち込んではいるものの徐々に回復し2016年には2007年の水準まで回復しています。
売上は成長しており、かつ、営業利益率の平均が12.73%と収益性の高い事業を営んでいます。また、利益率が低下する時期があることから景気循環の影響を受ける事業であると言えます。


以下のグラフに営業利益の推移を示します。

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村田製作所の有価証券報告書より


営業利益については、2009年に落ち込んではいるものの徐々に回復し、2014年には以前の水準まで回復しています。その後も営業利益は増加しつづけ、2016年には2007年の2倍以上の利益をあげています。


売上と営業利益について以下のことが分かりました。

  • 売上は成長し、2016年には2007年の2倍の売上をあげている。これは営業利益についても同様
  • 営業利益率は落ち込む時期はあったものの2016年時点では2007年の高い営業利益率(20%以上)に回復している
  • 営業利益率の平均が12.73%と非常に高い水準にある

総資産の推移

以下のグラフに総資産・自己資本比率・総資産営業利益率の推移をしめします。

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村田製作所の有価証券報告書より


総資産額は2007年から2013年にかけては横ばいで推移していましたが、2014年から2016年にかけて急激に増加し、合計で40%程度増加しています。自己資本比率は余り変化していませんが、その値は高く2016年時点で81%であり、財務状況は盤石です。総資産営業利益率は資産の増加異常に利益が増加しているために上昇しています。
資産は増加し、自己資本比率も高く、利益が資産よりも成長しており、良い状態にあるといえます。



資産について以下のことが分かりました。

  • 総資産額は増加している
  • 自己資本比率は変化が無いが、2016年時点で81%と高い水準にある
  • 総資産営業利益率は上昇している

セグメント別の業績

以下はセグメント別の売上と利益率の推移を示すグラフと、セグメントごとの売上および利益率の平均値を示すグラフである。


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村田製作所の有価証券報告書より

  • 注意
    • 2007-3~2010-3のセグメント情報が存在しないためグラフに記載していない
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去前の値


各事業のうち「コンポーネント」の売上と利益率がもっとも高くなっており、「コンポーネント」が同社の収益の要であることが分かります。


以下のグラフにセグメント別の利益および全体に占める割合の推移を示します。

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村田製作所の有価証券報告書より

  • 注意
    • 2007-3~2010-3のセグメント情報が存在しないためグラフに記載していない
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去前の値


利益の大半(約80%)が「コンポーネント」によるものであることが分かります。


セグメント別の業績について以下のことが分かりました。

  • 「コンポーネント」の売上と利益率がもっとも高い
  • 「コンポーネント」が利益の8割程度を稼いでいる

海外売上の推移

以下のグラフに地域別の売上シェアおよび売上高の推移を示します。

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村田製作所の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 2009-3に「アジア・その他」から「中華圏」が分離独立

海外売上比率は上昇傾向にあり、その値は高く、2016年は93%となっています。その中でも中華圏およびアジア・その他の売上が多く、売上の成長が顕著です。


海外の売上について以下のことが分かりました。

  • 海外売上比率が高く、2016年は93%が海外での売上となっている
  • 中華圏、アジア・その他の売上に占める割合が高い
  • 中華圏、アジア・その他の売上の成長が顕著である

おわりに

今回村田製作所について調査して以下のことが分かりました。

  • 売上、営業利益ともに成長している
  • 収益性が高い事業を営んでおり、平均の営業利益率は12.73%であった
  • 景気循環の影響を受ける事業を営んでいる
  • 海外売上比率は上昇傾向にあり、その値は非常に高く、2016年は93%であった
  • 中華圏、アジア・その他が売上に占める割合が高く、売上の成長も顕著である

今回はここまでです。