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川崎重工業の業績について調べてみた

川崎重工業の事業

川崎重工業は「船舶海洋」「車両」「航空宇宙」「ガスタービン・機械」「プラント・環境」「モータサイクル&エンジン」「精密機械」「その他」の8つの事業を営んでいます。

各事業が売上に占める割合を以下の図に示します。

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川崎重工業の有価証券報告書より


「航空宇宙」「モータサイクル&エンジン」事業の売上が他と比べて高くなっていますが、突出して売上が大きいわけではありません。様々な事業を手がけており、なおかつ、それぞれがそれなりに売上を上げています。


各事業の内容を川崎重工業の有価証券報告書より以下の表にまとめました。

セグメント 主要品目・事業内容
船舶海洋 船舶等の製造・販売
車両 鉄道車両、除雪機械等の製造・販売
航空宇宙 航空機等の製造・販売
ガスタービン・機械 ジェットエンジン、産業用ガスタービン、原動機等の製造・販売
プラント・環境 産業機械、ボイラ、環境装置、鋼構造物、破砕機等の製造・販売
モータサイクル&エンジン 二輪車、四輪バギー車(ATV)、多用途四輪車、パーソナルウォータークラフト(「ジェットスキー」)、汎用ガソリンエンジン等の製造・販売
精密機械 油圧機器、産業ロボット等の製造・販売
その他 商業、販売・受注の仲介・斡旋、福利施設の管理等

川崎重工業の業績の推移

売上高と営業利益の推移

以下のグラフに売上高の推移と営業利益率の推移を示します。

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川崎重工業の有価証券報告書より


以下のグラフに営業利益の推移を示します。

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川崎重工業の有価証券報告書より


売上は横ばいです。営業利益・営業利益率は微増しています。

営業利益率の平均値は4%と平凡です。

営業利益・営業利益率の推移から川崎重工業は景気循環の影響をうけることが分かります。


総資産の推移

以下のグラフに総資産・自己資本比率・総資産営業利益率の推移をしめします。

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川崎重工業の有価証券報告書より


総資産と自己資本比率は増加しています。

自己資本比率は25%程度で低いです。



セグメント別の業績

以下はセグメント別の売上と利益率の推移を示すグラフと、セグメントごとの売上および利益率の平均値を示すグラフである。


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川崎重工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 2007-3~2014-3の「船舶」を「船舶海洋」として記載
    • 2007-3の「プラント・環境・鉄構」を「プラント・環境」として記載
    • 2007-3~2010-3の「汎用機」を「モーターサイクル&エンジン」として記載
    • 2008-3~2010-3の「油圧機器」を「精密機械」として記載

「航空宇宙」「ガスタービン・機械」事業が売上と利益率の面で他の事業よりも優れています。



以下のグラフにセグメント別の利益および全体に占める割合の推移を示します。

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川崎重工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 2007-3~2014-3の「船舶」を「船舶海洋」として記載
    • 2007-3の「プラント・環境・鉄構」を「プラント・環境」として記載
    • 2007-3~2010-3の「汎用機」を「モーターサイクル&エンジン」として記載
    • 2008-3~2010-3の「油圧機器」を「精密機械」として記載

一部の事業に依存しているということはなく、各事業がそれぞれに利益を稼いでいるのが分かります。強いて言えば、近年では「航空宇宙」事業の利益が多いですが、それでも3割~4割程度にとどまります。



海外売上の推移

以下のグラフに地域別の売上シェアおよび売上高の推移を示します。


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川崎重工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 大まかな傾向を見るため、一部正確なデータではない
    • 2011-3~2016-3の「米国」を「北米」と記載

海外売上比率は微増しており、2016-3は58%でした。国内売上減っている一方で北米とアジアの売上が若干増加しています。


おわりに

今回川崎重工業について調査して以下のことが分かりました。

  • 売上は変化していない
  • 営業利益・営業利益率は微増
  • 営業利益率の平均値は4%で平凡
  • 川崎重工業は景気循環の影響を受ける
  • 自己資本比率は25%程度と低い
  • 突出して利益を上げている事業はない
  • 海外売上比率は微増している


売上・営業利益・利益率を見る限り、成長している会社ではありません。利益率も平凡です。
また、多角化が進んでおり、同社の事業について理解するのは困難です。
こういった理由から川崎重工業に投資するのはおすすめできません。

もう少しわかりやすい事業を展開しており、成長している会社の方が望ましいです。


今回はここまでです。