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小林製薬の業績について調べてみた

小林製薬の事業

小林製薬は「国内 家庭用品 製造販売」「海外 家庭用品 製造販売」「通信販売」の3つの事業を営んでいます。

各事業が売上に占める割合を以下の図に示します。

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小林製薬の有価証券報告書より


「国内 家庭用品 製造販売」事業が売上の8割を占めています。



各事業の内容を小林製薬の有価証券報告書より以下の表にまとめました。

セグメント 主要品目・事業内容
国内 家庭用品 製造販売 薬粧品(医薬品、口腔衛生品)、日用品(芳香・消臭剤、雑貨品及び食品)、カイロ
海外 家庭用品 製造販売 同上
通信販売 食品及びスキンケア

小林製薬の業績の推移

売上高と営業利益の推移

以下のグラフに売上高の推移と営業利益率の推移を示します。

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小林製薬の有価証券報告書より


以下のグラフに営業利益の推移を示します。

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小林製薬の有価証券報告書より


売上は2009-3に大きく減少していますが、これはコバショウが連結から外れたためです。この影響を除外すると、売上は横ばいです。

営業利益率も2009-3に大きく上昇していますが、これもコバショウが連結から外れたためで、この影響を除外すると、営業利益率も横ばいです。

営業利益は横ばいです。

営業利益率の平均値は12.5%と非常に高いです。

営業利益・営業利益率の推移から小林製薬は景気循環の影響をうけないディフェンシブな銘柄であることが分かります。


総資産の推移

以下のグラフに総資産・自己資本比率・総資産営業利益率の推移をしめします。

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小林製薬の有価証券報告書より


総資産と自己資本比率は増加しています。

自己資本比率は75%程度で高いです。



セグメント別の業績

以下はセグメント別の売上と利益率の推移を示すグラフと、セグメントごとの売上および利益率の平均値を示すグラフである。


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小林製薬の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去前の値
    • 2007-3~2010-3の利益は営業利益、2011-3~2016-3の利益は経常利益
    • 家庭用品卸、医療関連、その他はセグメント情報に現れなくなったため、記載していない
    • 2007-3~2014-3の「家庭用品 製造販売」を「国内 家庭用品 製造販売」として記載


「国内 家庭用品 製造販売」事業の売上・利益率が他の事業よりも高くなっています。また、同事業の売上は横ばいで、利益率は若干低下傾向にあります。



以下のグラフにセグメント別の利益および全体に占める割合の推移を示します。

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小林製薬の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 2007-3~2010-3の利益は営業利益、2011-3~2016-3の利益は経常利益
    • 家庭用品卸、医療関連、その他はセグメント情報に現れなくなったため、記載していない
    • 2007-3~2014-3の「家庭用品 製造販売」を「国内 家庭用品 製造販売」として記載


「国内 家庭用品 製造販売」事業が利益の大半を稼いでいます。



海外売上の推移

以下のグラフに地域別の売上シェアおよび売上高の推移を示します。


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小林製薬の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 海外売上については連続したデータが存在しないため、2014-3~2016-3までのデータのみをグラフにした


海外売上比率は微増しており、2016-3は14%でした。海外売上比率は低く、国内の売上が大半を占めています。


おわりに

今回小林製薬について調査して以下のことが分かりました。

  • 売上は変化していない
  • 営業利益・営業利益率も変化していない
  • 営業利益率の平均値は12%で非常に高い
  • 小林製薬は景気循環の影響を受けないディフェンシブな銘柄である
  • 総資産・自己資本比率は増加傾向にある
  • 自己資本比率は75%程度と高い
  • 「国内 家庭用品 製造販売」事業が利益の大半を稼いでいる
  • 海外売上比率は低い


非常に利益率が高い事業を営んでいます。総資産・自己資本比率は増加傾向で利益を着々と蓄えている事がわかります。
一方、売上や営業利益は増加しておらず、小林製薬は成長している企業とは言い難いです。
また、海外売上は若干増加してはいますが、その比率は14%と非常に低くなっています。
長期的に見ると国内市場は縮小していくはずなので、海外売上の比率が低いのはいただけません。

魅力的な事業を営んでいる会社ですが、成長が見られないため投資は見送った方が良いでしょう。


今回はここまでです。