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武田薬品工業の業績について調べてみた

はじめに

今回は武田薬品工業の業績について調べました。

同社は2013-3より会計基準を国際会計基準に変更しています。従って、それ以前とはデータの連続性がないことをあらかじめお断りしておきます。

以下は目次です。

武田薬品工業の事業

武田薬品工業は「医療用医薬品」「コンシューマーヘルスケア」「その他」の3つの事業を営んでいます。

各事業が売上に占める割合を以下の図に示します。

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武田薬品工業の有価証券報告書より


「医療用医薬品」事業の売上が全体の大半を占めています。



各事業の内容を武田薬品工業の有価証券報告書より以下の表にまとめました。

セグメント 主要品目・事業内容
医療用医薬品 医療用医薬品の製造・販売、研究・開発
コンシューマーヘルスケア コンシューマーヘルスケア製品の製造、販売
その他 試薬・臨床検査薬及び化成品等の製造・販売

武田薬品工業の業績の推移

売上高と営業利益の推移

以下のグラフに売上高の推移と営業利益率の推移を示します。

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武田薬品工業の有価証券報告書より


以下のグラフに営業利益の推移を示します。

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武田薬品工業の有価証券報告書より


2015-3に大幅な赤字となっていますが、これは2型糖尿病治療剤「ピオグリタゾン(米国製品名:「アクトス」)を含有する製剤」の製造物責任訴訟にかかる費用を計上しているためです。

売上は増加しているが、営業利益は減少しています。

2007-3の営業利益率は35%ありましたが、2016-3は7%と急激に減少しています。


総資産の推移

以下のグラフに総資産・自己資本比率・総資産営業利益率の推移をしめします。

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武田薬品工業の有価証券報告書より


総資産は増加していますが、自己資本比率は減少しています。

2016-3の自己資本比率は50%程度です。

セグメント別の業績

以下はセグメント別の売上と利益率の推移を示すグラフと、セグメントごとの売上および利益率の平均値を示すグラフである。


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武田薬品工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 2007-3~2010-3の「医薬」を「医療用医薬品」と記載
    • 2011-3~2014-2の「ヘルスケア」を「コンシューマーヘルスケア」と記載


以下のグラフにセグメント別の利益および全体に占める割合の推移を示します。

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武田薬品工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去前の値
    • 2007-3~2010-3の「医薬」を「医療用医薬品」と記載
    • 2011-3~2014-2の「ヘルスケア」を「コンシューマーヘルスケア」と記載

利益率の低下が著しいですが、「医療用医薬品」事業が利益の大半を稼いでいます。



海外売上の推移

以下のグラフに地域別の売上シェアおよび売上高の推移を示します。

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武田薬品工業の有価証券報告書より

  • 注意
    • 数値はセグメント間のやりとりを消去後の値
    • 大まかな傾向を見るため、一部正確なデータではない
    • 2007-3~2010-3の「北米」を「米国」と記載
    • 2011-3~2012-3の「アジアその他」を「その他」と記載


2012-3以降、海外売上が増加しています。海外売上比率は増加傾向で、2016-3は61%でした。


おわりに

今回武田薬品工業について調査して以下のことが分かりました。

  • 売上は増加している
  • 営業利益・営業利益率が大幅に減少している
  • 総資産は増加傾向だが、自己資本比率は減少傾向である
  • 医療用医薬品」事業が利益の大半を稼いでいる
  • 海外売上は増加傾向で、2016-3の海外売上比率は61%だった


売上が増加していますが、利益・利益率の大幅に減少しています。
また、総資産が増加し自己資本比率が減少しています。

近年行ったM&Aがうまくいっていないのだと考えられます。
成長のための施策が失敗しており、同社に投資するのはおすすめできません。



今回はここまでです。