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株の初心者のための講座 会社の事業や業績について調べよう

会社について調べるには

会社の事業や業績について調べるには、色々な手段があります。

  • 会社のホームページ
  • 決算短信や有価証券報告書
  • 財務情報サイト「Valuation Matrix」

今回は株式会社クボタを例にそれぞれの方法から得られる情報についてみていきたいと思います。


会社のホームページ

事業紹介のページを読む

会社のホームページにはまず間違いなく、会社の事業についての説明があります。


例えばクボタのホームページには、クボタが扱っている製品の説明があります。

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クボタのホームページより


また、海外で行った事業の実例や、研究開発内容、環境保全活動についても説明があります。

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クボタのホームページより


このように会社のホームページには会社の事業についての詳しい説明があります。
これらのページを読むことで、会社が扱っている製品やサービス、会社が社会に果たす役割がわかり、会社の事業について理解を深めることができます。

有価証券報告書や四季報などにも会社の事業について説明がありますが、文字による説明のみであり、情報量も会社ホームページのほうが多いため、会社の事業について知りたいのであれば会社のホームページを読むべきです。

決算説明会資料を読む

決算説明会資料を読むことで会社の業績について知ることができます。

上場している会社のホームページには投資家情報のページが必ずあります。
投資家情報のページから、決算説明会資料をダウンロードして読んでみましょう。

決算説明会資料を公開していない場合もあるので、その時はあきらめましょう。


クボタの場合、投資家情報→IRライブラリ→決算説明会資料で目的の資料をダウンロードできます。

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クボタのホームページより


会社の業績は決算短信や有価証券報告書からもわかりますが、決算説明会資料は情報がコンパクトにまとまっており、わかりやすいです。
例えば、クボタの第127期決算の有報は119ページもありますが、決算説明会資料は29ページで1ページ当たりの情報量も少ないため、会社の業績を短い時間で把握するのに便利です。


以下はクボタの第127期決算説明会資料の抜粋です。重要な情報だけ、コンパクトにまとまっているのがわかります。

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クボタの第127期決算説明会資料より


決算説明会の資料はコンパクトに情報がまとまっており、わかりやすいため、会社の業績について簡単に知りたいという場合におすすめします。

財務データのページを見る

会社IRページには大抵の場合、過去数年の売上や営業利益などの財務データの推移が掲載されています。
このページを読むことで、ここ数年の業績が良さそうなのか悪そうなのかがわかるわけです。

クボタの場合、投資家情報→主要財務データから財務データの推移をみることができます。

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クボタのホームページより

有価証券報告書を読む

有価証券報告書とは

有価証券報告書は、上場している会社が自身の運営状況を報告するための資料です。上場している会社は必ず有価証券報告書で報告しなくてはなりません。

有価証券報告書は、情報の正確さや詳細さに優れており、決算短信は速報性に優れています。基本的に両者には同じ情報が書かれているので、ここでは有価証券報告書についてのみ説明します。


有価証券報告書には会社についての様々な情報が記載されているので、会社について詳しく知りたい場合に読むといいでしょう。


有価証券報告書を入手する


有価証券報告書は以下の方法で入手できます。

  • 会社IRページの有価証券報告書一覧
  • 金融庁のEDINETでの書類検索
  • 株主プロの有価証券報告書一覧ページ

クボタの場合だと

から有価証券報告書を入手できます。


検索サイトで「株主プロ 有価証券報告書 会社名」のように検索するのが一番簡単でおすすめです。

有価証券報告書の重要項目

有価証券報告書をすべて読むのは大変なので、重要個所に絞って説明していきます。

主要な経営指標等の推移

第一部 企業情報→第1企業の概況→1主要な経営指標等の推移


以下のように過去数年分の売上や当期純利益などの指標の推移が記載されています。ここの数字の推移をみて、会社の業績が上向きなのか下向きなのかを判断しましょう。

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クボタの第127期有価証券報告書より

事業の内容

第一部 企業情報→第1企業の概況→3事業の内容


ここでは、会社の事業内容について説明されています。有価証券報告書を発行する会社によって説明内容は様々です。非常に詳しく事業について書かれている場合もあれば、説明が2行で終わってしまうような会社もあります。会社の情報公開に対する態度が表れやすい項目です。会社のホームページにある事業紹介とあわせてみておきたい項目です。

一般的には

  • 会社があつかっている製品やサービスが何か
  • 事業系統図

がかかれています。


クボタの場合は、会社があつかっている製品をセグメントごとにまとめて説明しています。クボタの例はかなり詳細に説明している方です。出来ることならこのように情報の開示に積極的な会社に投資したいものです。

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クボタの第127期有価証券報告書より

業績等の概要

第一部 企業情報→第2事業の状況→1業績等の概要


ここでは会社の業績が良かったのか悪かったのか、また、その原因は何かが書かれています。

わたしの場合は、会社の業績が悪化した際に、その悪化が一時的なものなのか継続するようなものなのかを判断するために読むことが多いです。
意外と正直に原因について書かれており、参考になります。


例えば、業績悪化の理由が競争の激化なら危険信号です。要するに、競争に勝つだけの競争力がないために業績が悪化したということです。競争に勝てるような施策が取れないなら業績は悪化したままでしょう。

一方、為替や原材料高が原因であれば、業績の悪化は一時的なものと判断してもいいでしょう。業績の悪化が一時的なものなら投資するチャンスです。


対処すべき課題

第一部 企業情報→第2事業の状況→3対処すべき課題


ここには、事業の方向性や、会社が認識している問題について書かれています。
「業績等の概要」と合わせて読むと、会社がどのように事業を拡大していこうと考えているのか、あるいは、業績の悪化を解決しようと考えているかがわかります。

事業等のリスク

第一部 企業情報→第2事業の状況→4事業等のリスク

ここには、会社の業績を悪化させる要因の一覧が書かれています。会社に投資する際に想定外のリスクを取る羽目にならないためにも、ここに書かれている業績悪化要因には一通り目を通しておきましょう。


研究開発活動

第一部 企業情報→第2事業の状況→6研究開発活動


ここには研究開発のために投じられた費用の額や、研究開発の内容または成果について書かれています。

設備投資等の概要

第一部 企業情報→第3設備の状況→1設備投資等の概要

ここでは、会社がその年に行った設備投資の額や内容について記載されています。


例えば、以下のようにセグメントごとの投資金額およびその目的について記載されているのが普通です。

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クボタの第127期有価証券報告書より

設備の新設、除却等の計画

第一部 企業情報→第3設備の状況→3設備の新設、除却等の計画


ここでは会社の生産設備が増えていくのか、減っていくのか。どれくらいの金額分が増減するのかが記載されています。

設備の新設であれば、新設する設備の内容などをみることで、今後会社がどの分野、どの地域に力を入れていこうとしているかがわかるわけです。
また、会社の資金需要や調達計画についても知ることができます。



以下の例だと、来期の資金需要や調達方法、新設する設備の地域や金額、完成時期がわかります。アメリカや中国で生産能力を増強しており、海外に力を入れていこうとしていることがわかります。

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クボタの第127期有価証券報告書より

連結財務諸表等(財務諸表等)

第一部 企業情報→第5経理の状況→1連結財務諸表等(2財務諸表等)


会社が連結財務諸表を作成している場合は連結財務諸表、そうでない場合は、財務諸表をみてください。


ここでは会社の事業によって得られた利益の状況や、会社の資産および資金調達状況、会社のお金の出入りについてをまとめた財務諸表が記載されています。

財務諸表については、以下を確認しましょう。

  • 貸借対照表(バランスシート)
  • 損益計算書
  • キャッシュフロー計算書

解説は別の記事にまとめているのでリンクを参照してください。

名称 わかること 解説記事
貸借対照表 会社がどんな資産を持っているか、どうやって資産を調達しているか 解説
損益計算書 会社事業でどのくらいの利益を稼いでいるのか 解説
キャッシュフロー計算書 会社のお金は増えているのか、減っているのか。その要因は何か 解説
セグメント情報

第一部 企業情報→第5経理の状況→1連結財務諸表等→セグメント情報


ここでは、以下のようにセグメントごとの売上や利益が記載されています。また、海外売上がある場合は地域ごとの売上も記載されています。

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クボタの第127期有価証券報告書より

財務情報サイト「Valuation Matrix」

Valuation Matrixとは

Valuation Matrixは誰でも直感的に企業の価値がわかることを目指した財務分析サイトです。
株式会社シェアーズが運営しています。

valuationmatrix.com



サイトの特徴は、かなり長い期間の財務情報を無料で見ることにあります。
最長で20年間分の財務情報を無料で見ることができるサイトはここくらいだと思います。
以下のような財務データのグラフを見ることができます。

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Valuation Matrixより

財務データのグラフを見るには


使い方は簡単で、まず、Valuation Matrixのtopページにアクセスします。
続いて、ページ上部の検索スペースに銘柄名を入れて検索します。

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Valuation Matrixより


すると、財務データのページにアクセスできるので、そこで財務データのグラフを見ることができます。

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Valuation Matrixより


このように長期のデータを見ることができるので、会社の成長を確認するには最適な方法と言えます。

是非、使ってみてください。