事業および業績概要
同社は社会インフラの維持補修工事を行う建設業者だ。同社はダイヤモンド工法やウォータジェット工法といった専門技術を有している。従来のコンクリート破砕工法では騒音や振動、粉塵といった問題があったがダイヤモンド工法は安全にスピーディに正確に工事を行うことができ、ウォータジェット工法は道路や建物の修繕補修工事において鉄筋を痛めることなくピンポイントで工事が可能といった利点がある。
これらの工法がどの程度の専門技術なのかについて自分はよくわからないため手を出すのは難しいとは感じているが、専門性があるという点では一般の土木を行う会社と比較すれよいのではないかと考えている。なによりも道路や公共の構造物の維持管理は今後も続く大きなテーマであり、同社がこれに貢献できるのであれば魅力がある。
証券会社が提供する財務情報レポートをみる限り、売上と利益は2011年以降右肩上がりだが、2018年ごろからやや伸び悩んでいるようにも見える。自己資本比率は77%で財務的にも悪くなさそう。有利子負債はほぼない。現時点の予想PERは10.8倍、建設業であることを考慮すると低すぎず高すぎない値だ。同社は公共工事の売上が大きいため、公共工事が削減されると業績に悪影響を及ぼすというリスクがある点も考慮が必要だ。
おわりに
同社には中長期的に需要があり、専門技術をもっているためそう簡単に収益が脅かされることはないと考える。短期的に公共工事が減少するか、景気循環の影響で株価が大きく下がったなら購入するのも悪くない。
インフラの維持管理に関連する銘柄として「1787 ナカボーテック」があるが、こちらについても同社と併せて調べてみたい。
今回はここまでです。