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トランスコスモス 事業内容と業績推移

事業内容

トランスコスモスはマーケティングやコンタクトセンターの運用、BPO事業を主な事業として営んでいます。


同社は以下のサービスを提供しています。

サービス 内容
デジタルマーケティングサービス インターネットインフラを活用したマーケティング活動を支援。インターネットプロモーション、Webサイト構築・運用、オムニチャネルマーケティング、分析・リサーチサービスなどを提供
ECワンストップサービス 企業のEC事業戦略およびブランド戦略に基づき、ECサイト構築・運用からフルフィルメント、カスタマーケア、Webプロモーション、分析までEC事業に必要な各種機能をワンストップで提供
コンタクトセンターサービス 顧客からの問い合わせや苦情対応、商品・サービスの案内や営業・セールス支援など、顧客サポート業務のアウトソーシングサービスを提供
ビジネスプロセスアウトソーシングサービス 経理・財務や人事などのバックオフィス業務、受発注業務、情報システム運用保守業務、機械・建築設計といった設計業務など企業のノンコア業務を支援するアウトソーシングサービスを提供

同社ホームページより表を作成

 
サービスごとの売上および利益構成は開示されていません。


業績推移

売上と利益

以下のグラフは売上と営業利益率、営業利益、純利益の推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


売上は増加していますが利益は増えていません。2008-3~2009-3期にかけて急激な減益となっていますが、これは投資事業の失敗によるもので同社は投資事業から撤退しています。ただし、その後も投資有価証券、関係会社株の売却益を少なからず出しているので投資事業は継続して行っているようです。


以下のグラフはROAとROE、財務レバレッジの推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


財務レバレッジは増減ありますが2006-3期と比較して大きな変化はありません。ROA、ROEはやや低下傾向にあるようです。

セグメント別の売上推移

以下は海外売上の推移です。

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2019-3期決算説明会資料p41より引用


海外売上は年々増加しており、2020-3期は全体の約20%が海外売上となっています。

資産

以下のグラフは総資産と自己資本比率の推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


総資産が2016-3に大きく増加していますが、これは関係会社株式の含み益を新たに認識したことと有利子負債を借り入れて(おそらく)買収を行ったことによります。2020-3期の自己資本比率は54%あり標準的な水準です。



以下のグラフは資産の内訳推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


現金同等物が割と多いです。2016-3期に有価証券が増加しているのは関係会社株式が高値で売れることになったので含み益を貸借対照表に計上したためです。ただ、これについては後に契約不履行が発生しています。



以下のグラフは負債の内訳推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


以下のグラフは自己資本の内訳推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


利益剰余金の増加によって自己資本が積みあがっています。

キャッシュフロー

営業CF

以下のグラフは営業CFの推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


営業CFは成長していません。


投資CF

以下のグラフは投資CFの推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


投資CFのうち、買収(もしくは投資目的の株式の売買)がかなり多いです。



以下のグラフに投資CFのうち設備投資の支出のみを抜き出し、図示します。

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有価証券報告書よりグラフを作成


有形固定資産と無形固定資産を取得しており、2010-3期以降、その額は増加しています。

財務CF

以下のグラフは財務CFの推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


株主への支出と借入で財務CFはほぼ説明できます。


以下は投資CF中の株主に関するCFの内訳です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


全体

以下のグラフは各種CFおよび現金同等物と有利子負債の推移です。

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有価証券報告書よりグラフを作成


営業CFはプラスであり、現金同等物も有利子負債と比較して多いです。経営は安定しているようです。

まとめ

トランスコスモスの2020-3期の売上は3118憶円、営業利益は107億円、営業利益率は3.4%でした。14年間の平均売上成長率は8.0%、営業利益成長率は2.1%でした。


同社については調査が難航しており、これ以上書くことが難しいです。調査が進み次第、記事を更新したいと思っています。


今回はここまでです。