株式調査記録

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クエの株式投資 初心者講座 第7回「PERで株価を評価する」

概要

わたしは妥当な株価を求めるためにPERを用いています。PERは会社の収益ともとにした株価の評価指標です。それとは別に資産をもとにした株価の評価指標であるPBRも存在しています。PERとPBRのどちらを使って株価を評価してもよいとは思いますが、わたしは会社の収益を重視して投資しているのでPERを用いています。

ここでは「PERとは何か」「PERをどのように使って妥当な株価を求めるか」を説明しています。

PERを用いて会社の株価を評価する

PERは利益の何倍の株価がついているかを表す指標です。ESPが100円の会社のPERが10倍なら株価は1000円、20倍なら2000円になります。PERは低いほど株は割安で、高いほど割高ということです。

PERはシンプルな指標ですが、誤った使われ方をすることがあるので注意が必要です。例えば「A社はPER10倍、B社はPER20倍だからA社のほうが割安だ」というのはPERの誤った使い方です。PERは異なる会社を比較するのには適さない指標なのです。


2020年4月21日のプレサンスコーポレーションのPERは3.2倍、NTTドコモのPERは18.5倍です。このPERの違いは事業内容の違いによるものです。プレサンスコーポレーションの不動産開発事業は開発した不動産が売れなくなった際の破綻リスクが極めて大きく、事業収益をかなり割り引いて評価しないと割に合わないため同社の株はPER3.2倍の評価となっています。一方、NTTドコモの通信サービス事業は安定した収益が期待でき、事業収益を高く評価しても問題ないため同社の株はPER18.5倍の評価となっているわけです。


極端な言い方になりますが、PERを使って割安・割高を論じるのであれば同一の会社に対するPERを使う他ありません。つまり、プレサンスコーポレーションのPERは3.2倍だが、妥当なPERは10倍だから割安だというのが正しいPERの使い方です。


以下の表に私が考える会社の業績評価に対する妥当なPERの目安をまとめておきます。これはわたしの感覚的なものなので人によっては異なるはずです。また、このPERはあくまでも目安であり、会社の売上の安定度合いやバランスシートの状態によってある程度増減します。わたしは以下の表の基準で株の妥当なPERの目安を求めて、株を買うことにしています。

会社の業績評価 妥当なPERの目安
赤字~減収減益 ~10倍
横ばい~成長率10%程度のほどほどの増収増益 10倍~20倍
成長率20%を超える成長期待 30倍~50倍


ほどほどな増収増益期待の株であれば妥当なPERは10倍~20倍となるので、EPSが100円なら妥当な株価は1000円~2000円程度となります。仮にこの会社の売上が安定しており、バランスシートも良好であれば上方修正し、妥当なPERを15倍~25倍、妥当な株価を1500円~2500円と評価します。妥当な株価の幅が大きいですが、これはわたしの例なので、人によってはもっと細かくPERの目安を定めてもよいと思います。

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