株式調査記録

主に日本の株式の調査結果をまとめています

アクアライン 事業内容と業績推移

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事業内容

事業概要

アクアラインは水まわりの緊急修理サービスを主な事業として営んでいます。

アクアラインの事業は「水まわりの緊急修理サービス」事業、「ミネラルウォーター」事業、「ヘルスケア」事業の3つのセグメント分類されており、それぞれ以下のようなサービスを顧客に提供しています。

セグメント 事業内容
水まわりの緊急修理サービス 台所、トイレ、浴室、洗面所又は給排水管で起きる急な水まわりのトラブル(水漏れ・つまり)を解消する。全国で「水道屋本舗」の屋号のもと、事業を展開
ミネラルウォーター ペットボトル式のナチュラルミネラルウォーターの販売、ウォーターディスペンサー充填式ミネラルウォーターの販売
ヘルスケア パーソナルトレーニングジムの経営

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以下は2019年5月期のセグメント別の売上および利益構成です。

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売上と利益の大半を「水まわりの緊急修理サービス」事業が稼いでいます。また、「ミネラルウォーター」事業も無視できない程度の売上と利益があります。
一方で、「ヘルスケア」事業はほとんど売上・利益に寄与していません。


業績推移

売上と利益

以下のグラフは売上と営業利益率の推移です。

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売上は大きく伸びているが、営業利益率は低下傾向にあります。



以下のグラフは営業利益と純利益の推移です。

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営業利益、純利益は2018-2期まで増加していましたが、2019-2期に急激に落ち込んでいます。


以下のグラフはROAとROEの推移です。

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ROEは低下傾向にあります。2019-2期のROEは5%程度と以前に比べるとかなり低下しています。


セグメント別の売上・利益推移

以下はセグメント別の売上構成および売上増加量の推移です。

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「水まわりの緊急修理サービス」事業の売上が大きく増加していることがわかります。


以下はセグメント別の利益構成および利益増減の推移です。

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「ミネラルウォーター」事業の利益が増加している一方で、「水まわり緊急修理サービス」「ヘルスケア」事業の利益は減少しています。


「ヘルスケア」事業は新たに2店舗目を開店したのですが、そちらの会員数が思ったように伸びなかったため大きな赤字になってしまっています(2019-2期の売上5200万円に対して、営業赤字3600万円)。本業とのシナジーもあんまり感じられないですし、なんでパーソナルトレーニングジムの事業を開始したのか説明が欲しいところです。


「水まわり緊急修理サービス」事業は売上は増えているが、暖冬によって想定よりも売上が増加せず、広告宣伝費・販売手数料の増加によって利益が大きく減少してしまっています。売上が増えているので事業が成長しているということに違いはありません。広告宣伝費についてはIR資料に説明がありますが、地域を限定して効果を確認しながら使っているようです。これについては特に問題だとは思っていません。同様に暖冬の影響は毎年続くものではないので、そこまで気にする必要はないですが、販売手数料の増加については注意したいです。他社のチャネルを使った集客では手数料がとられますから、利益の低下要因となります。これが問題にならないほど効率的に業務をこなせればいいのですが。

「水まわり緊急修理サービス」事業はしばらくはこのままだと思っています。売上の増加にスタッフの増員が追い付いてないようですし、自前のチャネルがおそらくそれほど強くないので手数料もこれから増えていきそうです。増員したスタッフが利益に貢献できるようになるまではちょっと厳しいかな。

資産

以下のグラフは総資産と自己資本比率の推移です。

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総資産額は増加し、自己資本比率も上昇しています。2019-2期の自己資本比率は60%を超えており高いです。



以下のグラフは資産(B/Sの左側)の内訳推移です。

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2016-2期に株式によって資金調達を行ったことを除くと、資産の増加は事業用資産の増加によるものです。



以下のグラフは負債(B/Sの右側)の内訳推移です。

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自己資本が増加している一方で、有利子負債が減少しています。
自己資本の増加は利益剰余金によるものです。



キャッシュフロー

営業CF

以下のグラフは営業CFの推移です。

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営業CFは横ばいで成長できていません。

投資CF

以下のグラフは投資CFの推移です。

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2017-2期の買収はパーソナルトレーニングジムの買収です。
設備投資の大半が営業用資産(車や機材)の取得のためのものです。


財務CF

以下のグラフは財務CFの推移です。

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2016-2期に株式によって資金調達をしたのちは、積極的に借り入れを返済しています。

全体

以下のグラフは各種CFおよび現金・有価証券と有利子負債の推移です。

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  1. 営業CFは成長できていない
  2. フリーCFは基本的にプラス
  3. ネットキャッシュはプラス
  4. 有利子負債は減少している


フリーCFはプラスであり、基本的に営業CFの範囲内で投資を行っています。また、有利子負債も減少しており、今のところ本業で稼いだお金だけで事業をうまく回せているようです。

まとめ

売上はどんどん増えています。2015-2期に33億円だったものが2019-2期には58億円になっており、年平均15%の増加です。
一方利益は2019-2期に大きく落ち込んでおり、売上ほどには増えていません。むしろ減っている。

暖冬など一過性の要因は仕方がないかなと思いますが、販売手数料の増加についてはこれからも続きそうです。
人員を大幅に増強する計画を立てており、計画通りであればサービススタッフ数は2019-2期の261名から2020-2期に326名(+65名)に増加します。
増員分がすぐに利益に貢献することはまずありえないので、来年は場合によっては今年よりも厳しいのではないかと思っています。

ただし、絶賛成長中の会社であり、安く買えるのであれば投資するのもありかなと思っています。


今回はここまでです。